匠の部屋
匠のコラム
- 2011/10/14 なんだかイイ感じ
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皆様こんにちは。最近すっかり秋らしくなりましたがどのようにお過ごしでしょうか。
秋と言えば・・・ 「行楽の秋」「食欲の秋」「読書の秋」。。。
私の場合は ・・・「イベントの秋」 でしょうか。
流体計画がメーカーさんや問屋さんとコラボしてバスツアーを開催します。
色んなおみやげやゲームなんかもあって楽しい企画となっておりますので
流体計画をご存じの方もそうでない方も、ご興味ある方はぜひご参加ください。
先日、ある方のお誘いで京都の老舗ライブハウス 「拾得(じっとく)」 へ行きました。
(HPはこちら http://www2.odn.ne.jp/jittoku/)
京都の街中にあり一見ライブハウスには見えない 昔の蔵(くら)を利用したなんとも言えないイイ感じのたたずまいです。
これまた重厚なイイ感じの扉を開け・・・
レジカウンターを抜けると・・・
なんということでしょう!
・・・・・暗くてよく見えません?
すでにライブが始まっており音はガンガン入ってくるのですが、中の全体像はよくわからない。
だんだん目が慣れてくると ・・・想像以上にイイ感じです。
柱がほとんどない広々としたスペースを支える大きな丸太梁
板貼りや土壁の使い込んだ風合い
ところどころに石がはめ込んだ土間や畳の席
正直暗くてじっくりは見れませんが、ライブの音も交じって なんだかイイ感じ の空気を感じます。
街中ですが、蔵のぶ厚い壁が大音量を外に出さず
土壁や木がライブの音を柔らかくしてくれます。
やっぱり自然の素材はイイ!
ライブの主役は 「イナズマホーンズ」
サックスやトランペットなどの管楽器を中心に ソウルな音楽でお客さんは皆ノリノリです。
私もいつものキャラを忘れてだんだんノッテきました!(ただし一番後ろで)
ボーカルの方のMCも最高に面白い!
そして一番見たかった、ギターの人・・・実は私がお家を担当したお客さんなのです。
最高にカッコ良かったです。いつも思いますが、なんだかイイ感じ の方です!
人も空間も、なんだかイイ感じ がいいですね。
- 2011/09/22 良い土地?悪い土地?普通の土地?
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皆様お久しぶりでございます。
このコーナー、忙しさにかまけて半年ほどお休みしておりました。
それに比べてBOSSブログが毎日更新されているのには頭が下がる思いです・・・
地震・台風・豪雨 と色々な自然災害が日本列島を襲っています。
地域によってその被害は様々ですが、その被害状況を見る度にひどく胸が痛みます。
人間は自然を止めることはできません・・・ですがその被害を最小限に抑えることは可能なはずです。
土地探しや家づくりもある意味転換期にきているのかもしれません。
さて、今回は土地を選ぶときのお話です。
新しく土地を探して家を建てる ・・・ 言葉で言うのは簡単ですが、人生で最大の買い物
特に土地から探すとなると、わからないことだらけで不安ですよね。
土地を探す時、皆様はどのようにされますでしょうか。
ほとんどの方がインターネットや不動産屋さんの情報を見ます。
A4・B4・A3程度の紙一枚に色々と情報が書いてありますが、専門用語もありよくわからないことがあるでしょう。
ここで参考の土地情報をもとに ポイントをいくつかあげてみましょう。
① 総額
土地の売り出し価格のことです。土地には消費税がかかりませんので土地代としては表示のままです。
ただし、他に 「土地契約の印紙代・仲介手数料・登記費用・固定資産税の日割り分」 等の費用がかかってきますので予算を組 む時には注意が必要です。
また、この価格はこれぐらいで売りたいという思いと共に、その周辺の相場や土地の状況(形・道路・インフラ等)を勘案して決めて いるのが一般的で、いわゆる売主の希望価格なので交渉によっては下がる場合もあります。
② 土地面積
その名の通り土地の広さのことです。公簿・実測 とありますが
公簿とは登記簿上の面積で、固定資産税の算出はこの面積から割り出されます。
実測とは実際に測量を行った面積で、現実の大きさです。
私の経験上、昔からある土地の場合は特に、測量技術が悪かったのか税金を安くするためなのか定かではありませんが
公簿面積よりも実際に測ったほうが大きかった!こともあります。
③ 交通状況
電車の駅から徒歩何分、バス停から徒歩何分といったいわゆる公共交通機関からの時間です。
土地を探しておられる方には気になる部分だと思いますが、記載時間を鵜呑みにせず実際に歩いて見ることをお薦めします。
直線距離を時間に換算しているのか、実際歩くともう少し時間がかかったということが多いです。
また、道中に坂があったり・道が細かったり・夜暗かったり・・・と他にも気になることがあるかもしれません。
④ 地目
土地の利用目的を示したものですが、実際の利用状況と異なる場合もあります。
住宅を建てることが目的で売買される場合は 「宅地」 がほとんどですが、田・畑 等の場合は 農地転用 という手続きが発生し そこそこ費用がかかってきます。
その他の場合も、購入後に「宅地」に地目変更という手続きが必要になり別途費用が発生します。
⑤ 都市計画
行政がまちづくりを行う上で区分した地域のことですが、次の 用途地域・建ぺい率・容積率等も都市計画上の決めごとです。
参考資料に書いてあるのは 市街化区域・市街化調整区域・未線引区域 となっており、基本的には市街化調整区域ではお家が 建てられません。(ただしその理由や状況によっては、行政との協議を経て建てられることもあります)
⑥ 用途地域
都市計画上の区域分けのことで、参考資料の場合 「2住」 となっています。
これは 第二種住居地域 のことで、主として住居の環境を保護するための地域です。
ちなみに一番左端の 「1低」 とは第一種低層住居専用地域のことで、ゆったりとした感じで低層住宅が並んでいる
閑静な住宅地をイメージしていただければ良いでしょう。
住宅の場合ほとんどの地域で建てられますが、「工専」・・・工業専用地域には建てられません。
⑦ 建ぺい率・容積率
建ぺい率とは簡単に言うと、敷地面積に対して建てることができる上から見下ろした屋根面積の割合です。
(軒やケラバは一定長さまで算入されません)
【例えば 敷地面積 100㎡ で 建ペイ率 60% なら 建築可能屋根面積は 60㎡】
容積率とは、敷地面積に対して建てることができる合計の床面積の割合です。
(2階建ての場合、1階と2階を合わせた面積です)
【例えば 敷地面積 100㎡ で 容積率 200% なら 建築可能延床面積 200㎡(約60坪)】
参考資料の場合は敷地面積が大きく、建ぺい率・容積率も十分あるので一般的なお家をたてるのに問題はありませんが、
敷地面積が小さく、建ぺい率・容積率が小さい場合は希望する大きさの家が建たない場合があるので注意が必要です。
⑧ 地勢
その土地の状況を簡単に表しています。
「平坦」 とはその名の通り道路とほぼ同じぐらいの高さで、土地に高低差がほとんどない場合が多く、比較的建築し易い土地であ ると言えます。
問題は平坦以外の場合です。土地に高低差があったり傾斜があったりするので、比較的建築しにくくお金が余分にかかったりしま す。(一般的にそのような土地は相場より安いのですが)
ただ、その度合いや周囲の状況によっては高低差を利用した面白いプランが出来たりするので、設計者と一緒に見に行くことをお 薦めします。
⑨ 設備
その土地に引き込んである、若しくは引き込むことができるインフラのことです。
参考資料は古家付なのですでに敷地内に引き込んであることがわかります。
更地の場合は上下水道・ガスなどがすでに引き込んであるかどうかで、大きく費用に関わってきます。
⑩ 接道状況
土地が道路に接している状況を示しています。
参考資料の場合 「二方」 となっているのは、土地の四辺のうち二辺が道路と接しているということです。
⑪ 接道方向等
土地に接している道路がどの方角に接しているか、またその道路の幅が記入してあります。
参考資料の場合は西側に約4mの道路、南側に約5mの道路があるということです。
よく 「南向きの土地」という言葉を聞かれると思いますが、それは南側に道路が接しているということで日当たりが良い土地という 意味で使われています。
⑫ 接道方向等
どのような性質の道路が土地にどれだけ接しているかを表しています。
参考資料の場合、公道(国道・県道・町道等)に約25.4m接していることになります。
一方道路の場合、接している長さがいわゆる土地の間口ということです。
⑬ 現況
土地の現在の状況を表しています。
参考資料の場合、上物有となっていますので古家付の土地ということです。
更地と書いてあれば現況は何も建っていないことがわかります。
⑭ 引渡し
土地の引渡しの時期が記入されています。
相談や期日が指定してある場合は、現在建っている家に住まれている可能性が高く、
売主がその土地を売った資金で新しい土地に引っ越す場合はその期日は少し先になる可能性があるでしょう。
⑮ 備考
その他、売主側が売る条件等が書いてあります。
例えば 「更地渡し」 なら、古家は売主側で解体撤去した状態で売りますよ。ということになります。
このあたりも予算に関係してくるところですので確認が必要です。
土地情報の紙一枚でもいろんなことが想像でき、建つお家の大きさもある程度出せるのです。
かなり労力の必要な土地探しも、ある程度絞ることができますので是非知っておいてください。
これは!と思う情報があれば、できるだけ早く現地に行ってみてください。(出来れば雨の日や平日にも行くと違う面が見えてきます)
また、設計者や工事業者が決まっていれば、一緒に行ってもらうとなお良いでしょう。
そして何よりその場の空気を感じることが大切です。
「なんかいい感じ」・・・という感覚は間違っていないことが多いですから。
半年分?ではないですがすごく長くなってしまいました。
次回は短めに、そして早いうちに書こうと思います。(目標 2週間に一回!)
- 2011/03/16 東北地方太平洋沖地震
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3月11日、東北から関東にかけ大地震が発生いたしました。
今回の地震で犠牲になられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
また、被災された方の安心できる生活と被災地域の復興が、一刻も早く実現するようお祈りいたします。
ここ京都においても数分間の揺れを感じ、その震源が東北であると知った瞬間、寒気が走りました。
想像を絶する被害です・・・
大きな揺れのみならず、津波・火災・放射能とまだまだ膨らむ気配のある本当に大きな被害です。
皆様と同じように、被災地だけでなく日本が今後どのようになっていくのか心配でなりません。
このような状況の中、我々ができることはなにか。
と、弊社代表の山田と話をしておりました。
今直接的にできることは、募金活動をし少しでも多くの援助をすることだと。
また、間接的には今まで以上に頑張って経済活動を行い、日本全体が沈没しないようにすることだと感じています。
距離的には遠い東北ではありますが、同じ日本です。どこかで繋がっているはず・・・
被災を免れた私達が、窮地に立たされた日本を元気にする!
喪に服しながらもそんな気持ちを持って、前を向いて進んでいきたいと思います。
皆さまにもお願いします。
生きていることに感謝して・・・出来ること、やらなければならないことを精一杯頑張りましょう。
- 2011/02/25 表彰式(後編)
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皆さまこんにちは。いつもお読みいただきありがとうございます。
先日、リモデルコンテスト表彰式の全国版が東京ディズニーランドの近くのホテルでありました。
500人を超える参加者と立派な舞台の上にある巨大なスクリーン・・・うわっ
TOTO・大建・YKKap という そうそうたる大企業の社長さんが挨拶され・・・
各部門の優秀賞の方が表彰され・・・
いよいよ最優秀賞の表彰式です。
薄暗い控室で待機している間、
ネクタイは曲がってないか?
へんな髪型になってないか?(散髪したてで変なのは仕方なし)
顔が固まってないか?
と 案内の方に聞こうか・・・と何度思ったでしょうか
舞台に出て「表彰状、流体計画殿・・・」と聞いている間、緊張か喜びかわかりませんが少し脚が震えたような気がします。
無事表彰式を終え、いよいよ受賞作品の発表です。
さっき緊張したせいか、大阪で一度経験したせいか、緊張せず落ち着いて発表できました。
(行きの新幹線でつかみの挨拶を考えていたのですが、そればっかり考えすぎてメインがおろそかになるので途中であきらめました)
熱弁をふるっていたつもりはないのですが、
途中で係の人に 「近づかなくても十分声拾いますので・・・」
どうやらマイクに近づき過ぎていたようです。
そんなこんなで無事に発表が終わり、色んな方とお話ができ、有意義な一日を過ごすことができました。
このような場をつくっていただいた関係者の皆さま、
最後まで熱心に聞いてくださった参加者の皆さま、
興味をもって話しかけてくださった方々、
社長はじめ流体計画の仲間と職人さん
そしてなによりリフォームを頼んでくださったH様ご家族に深く感謝いたします。
ほんとうにありがとうございました。
今回はたまたま受賞しましたが、
受賞を目指してではなく、 お客様の満足 を目指していつものように楽しんでやっていこうと思います。
このなんともかわいらしい部屋に、40前のおっさんが一人・・・ぐっすり寝ました。
次回は、少し皆さまの参考になることを書こうと思います。
- 2011/01/27 表彰式(前編)
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皆さまこんにちは。いつもお付き合いいただきありがとうございます。
先日、TDYリモデルコンテスト最優秀賞の表彰式(関西版)が大阪のホテルでありました。
担当者として参加させていただき、以前から頼まれていた 受賞作品の発表 なるものをしてきました。
まるで披露宴のような晴々しい会場で、100人ほどの参加者の前に立ち、表彰式を終えていざ発表・・・
さすがに最初は緊張しましたが、
会社のこと・お客様のこと・プランのこと・・・などなどを話をしていくうちにノッテしまい・・・
そしてしゃべりすぎてしまい・・・終わってみれば時間をオーバーしてました。(反省)
私が新築やリフォームのお客様に対していつもしていること、話していること
流体計画がいつも当たり前のようにしていること
を話しただけですが、終わったあとに 「参考になりました」 と言ってくださった方もおられ
ああ良かった という感じです。
実はこれで終わりではありません。
2月には東京で 表彰式(全国版)があります。
うわさでは全国から1000人近く出席されるとか・・・
誰か これはぜったいウケル つかみの挨拶教えてください。(ウケル必要ないですか・・・)
- 2011/01/17 阪神淡路大震災
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1995年1月17日5時46分・・・16年前の今日、阪神淡路大震災が起こりました。
建物や高速道路が倒壊し交通機関がマヒしたその惨状は、当時大学4年生だった私にとっても信じがたい光景でした。
6000人を超える尊い命が失われ、その8割は建物の倒壊による圧死だったと言われています。
人の生活や、しいては命を守るはずの建物が、おそろしい凶器となってしまったのです。
当時の私はまだ建築の世界に入っておらず、専門知識は全くありませんでしたが、
建物がこんなにも簡単に壊れるものなのか! と、ただただ単純に不思議に感じていたのを思い出します。
私はこの年、建築の世界へ飛び込みます。今から思うと16年前の今日、建築の道へ進む決意を固めたのかもしれません。
人が生活をし、働き、休み、・・・生きている以上、その器である建物は、安全であることが第一です。
地震や他の災害によって、そして建物によって命が奪われることだけはあってはならない・・・と。
建築にたずさわる人間として、再認識した一日でした。
- 2011/01/07 明けましておめでとうございます!
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明けましておめでとうございます。
2011年の始まりです。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
日頃お世話になっているお客様へ新年の挨拶に伺いました。
あるお客様が三千院で有名な大原というところに住んでおられ、訪ねる道中にびっくり。
それまで普通の景色だったのが、少し山に入るとあたり一面の雪景色です。
京都市内ですが、まさかこんなに変わるものだとは思いませんでした。
思わず撮ってしまった一枚です。
この景色を見てふと、北海道に住む義理の妹のこんな話を思い出しました。
「(新居を)南側玄関にして良かったわ。北側玄関の家は雪かきが大変やもん。」
あれだけすごい雪の量でもやっぱり南側と北側では融ける量が違う、すなわち雪かき度が違うようです。
雪かきを実際したことはありませんが、
相当な重労働のようで、日頃出入りをする玄関廻りの雪かきとなるとそれはそれは大変な作業だと想像できます。
住宅を設計するとき、お客様の要望(間取りや金額等)以外で大事に考えていることがあります。
自然を味方につける ・・・ことです。土地を読むと言ってもいいでしょうか。
おおげさな言い方ですが、ごく当たり前のことで
日当たりを良く、風通しを良く、時には眺めを良くする
そう、自然を味方につけることです。ある意味雪国の南側玄関も自然を味方につけているのでしょう。
建物は人工物ですから基本的に自然と対立しています。
いかに自然の脅威から身を守るか、という観点から発展してきたのではないかとさえ思います。
強い日差しや風雨や雪、時には地震から身を守ることが必要です。
でもそれだけを考えるなら窓がひとつもないコンクリートの箱になってしまいます。(極端ですが)
自然の脅威から身を守りながらも、やっぱりどこかで自然の恩恵を受けながら暮らしたいですね。
~ 太陽の温かい光 ~ そよ風 ~ 雨の音 ~ 新緑や紅葉のある景色 ~
こんな場所なら文句なしでいいですが、実際はそうもいきません。
住宅密集地であったり、隣に高い建物があったり、高低差があったり、うなぎの寝床だったり・・・
その場所場所で様々な条件があります。
その条件を読みとった上で、最大限自然を味方につける。
それを実現することが設計する上で大事なことの一つだと思っています。
そんなことを再認識した一日でした。
2011年 どんな良い年になるか楽しみです。(ちなみに伏見稲荷で引いたおみくじは 末大吉 でした・・・微妙です)
- 2010/12/08 HABITAとの出会い
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皆さまこんにちは
今回は少し【HABITA】について触れたいと思います。
しばしお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
2009年の春、世間では環境問題が注目をあび、テレビや新聞で「エコ」という言葉を見ない日はない、そんな時です。
当時の政府(自民党)がCO2排出量の1990年比-6%という目標を掲げ、
経済対策もともなって省エネに関するプロジェクトがたくさんありました。(今は民主党が-25%を目標としています)
流体計画はそれより以前に省エネ設備の研究や効果の検証をし、来たる省エネ時代にむけて準備をしておりました。
実際に店舗や工場・ホテルなどに省エネ改修を提案し、省エネ改修の補助金申請をして採択されたこともあります。
(1/2の補助金がいきなり1/8になったりして計画自体がなくなったのもありますが・・・)
ただ、産業界はすでに省エネを進めており、削減幅があまり大きく見込めないことと
リーマンショックの影響もあってか、設備投資が控え目な時でしたので大きな波にはならなかったと記憶しています。
そこで原点に戻り、流体計画が社会に貢献できることはなにか? を考えました。
「こころがゆたかになる生活(くらし)」
このコンセプトを見直し
生活(くらし)=住宅をゆたかにすることが、今しなくてはいけないことではないか。
今までの経験を活かしつつ、環境や家計にやさしいいえをつくろう! となったのです。
やさしいいえ と一言で言ってもなかなか難しく、意外とわかりにくくて苦労したのを覚えています。
高気密・高断熱・太陽光発電・エコキュート・・・などなど理屈や数字でしかわからないものばかり (それも大事ですが)
そんな時、社長に一通の手紙が来ました。
ミサワホーム創業者で、現在ミサワインターナショナルの代表取締役の 三澤千代治さんからでした。
「HABITAを一緒にやりませんか」
もっとちゃんとした手紙でしたが簡単に言うとそんな感じです。
最初は半信半疑でしたが、千葉県まで実物を見に行き、素直に 「いい!」 と感じました。
それは理屈や数字ではなく、
とれたての魚をその場でさばいて食べた時の 「うまい!」 と似ています。
海の見える露天風呂につかった時の 「気持ちいい!」 にも似ています。・・・ちょっと違うかな
今まで色んな住宅をつくってきて、その時にベストな選択をしてきたつもりです。
それが間違っていたとは思いませんし、どれも住みたいお家なのですが
HABITAの考え方と空間に触れた時に 「いい!」 と本能的に感じてしまったのです。
200年をゆうに超えて今も残っている古民家から学び、その優れた部分を最新の方法で建てる HABITA
家を支える一番大事な構造体が
■ 国産材であること
■ 大断面であること
■ 乾燥していること
■ 現しであること
生活スタイルの変化に対応できるよう、メンテナンスしやすいよう
空間の構成が
■ 間面のつくりであること(シンプルであること)
そしてなにより ここちよい空間 であること
親から子へ、子から孫へと受け継ぎ、200年持続さそうという その考え方こそが一番の 「エコ」 ではないでしょうか。
「こころがゆたかになる生活」
これから出会うであろう全てのお客様に、そんな考えをもって空間を提供していきたいと思っています。
- 2010/11/23 初めまして。NEW 「匠の部屋」 はじめました。
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流体計画株式会社 企画開発部マネージャー 高倉篤史と申します。
日頃お世話になっておりますお客様や関係者の方々、これからお会いするであろうお客様に心より感謝いたします。
ホームページのリニューアルにともない、NEW「匠の部屋」を担当させていただきます。
皆様どうぞよろしくお願い致します。
まずは自己紹介をさせていただきます。
興味のある方も、ない方もしばしお付き合いください。
1973年生まれの現在37歳です。
子供が2人(1太郎2姫)おり、活動的な奥様が1人おります。(どんな活動かは後日・・・)
高校は工業高等専門学校の機械工学科で、大学も機械工学科に編入し7年間機械の勉強?をしておりました。
(正確に言いますと、5年間バレーボール、2年間アウトドアサークルをしており、ほとんど思い出づくりの7年間)
そんなこんなで大学卒業前にいざ就活!という時に自分を見つめ直し・・・
建築がやりたい! 設計がやりたい! という思いが強くなり
7年間勉強した機械の世界を捨て、建築の世界に飛び込みました。
すでにバブルははじけ不況の波が押し寄せていましたが、運良く設計事務所に就職でき、その事務所の理解もあって夜間に建築の専門学校に通うことができました。
夜間のクラスだからか日中働いている人がほとんどで、建築関係の人はもちろん、なかには大手IT企業にお勤めの人や着物を売っている人など多種多様で刺激を受けたのを覚えています。(その頃の仲間と仕事をすることも多々あります)
その後約8年間、設計事務所で住宅・マンション・病院・福祉施設・教会・学校などなどの設計監理を経験し修行を積んでおりました。
仕事もそこそこ任され調子に乗っていた時、事務所の所長に言われた言葉が今でも耳に残っています。
「その線一本が、クライアントの大事なもの(デザインやお金)を決めるんやぞ!よく考えろ!」
全くその通りです。建築は純粋な芸術とは違い、クライアント(お客様)のお金で実現するものです。
設計者の「作品」ではなく、クライアントの「財産」なのです。
設計の基本や大切さを徹底的にたたきこまれた8年間でした。
その後、独立して主に住宅関係や店舗の設計デザインをし、自分でやることの大きさを感じました。
物件の大きさではなく、お客様からの期待や責任の大きさをひしひしと感じる毎日。そしてお客様からの一言・・・
「いいものを造ってくれてほんとにありがとう」
涙がとまりませんでした。
この瞬間がなにより嬉しく、この道に進んでよかった。と、心底思える瞬間でした。
この経験があってこそ今の自分があります。
「大事なものは何なのか?」 答えは経験でしか得られないと感じています。
そんな時、流体計画の代表 山田 と知り合いました。
正直初めて会った時は「何者?この怖そうな人は」(すいません社長・・・)
話をしていると、恐ろしいほどにポジティブな考え方と自分以上にいつもお客様のことを考えている。
そんな考え方と姿勢に惹かれたのと、なんだかおもしろそうな会社だし一人ではできない何かができるかも・・・という想いで合流しました。
そして色んな人たちと出会い、お客様と出会って楽しく仕事をさせていただいています。
本当に感謝です。
そんなこんなで今の私がありますが、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
ところで学生の頃、篤史と言う名前の由来を母親に聞いたことがあります。何か深い意味があると思いきや、
母親の答えは、俳優やナレーターで活躍しておられる 渡辺篤史さん のファンだったから・・・
なんじゃそら!誰やねん!とその時は少しショックでした。(渡辺さんごめんなさい)
が、建もの探訪(TV朝日系列)という住宅を紹介する番組を長年やっておられ、勝手ながら自分に縁があると感じており、今では好きな名前です。
これからこの部屋(ページ)で
建物のこと
思うこと
出来事
自分のこと
関係ないこと
など、勝手なことを書かせていただくつもりです。
読んでいただく方に、出来るだけ参考になるようにとは思っておりますが、自分も楽しみながら作っていくつもりですので、
乱文やしょうもないことには多少目をつぶっていただけますと助かります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは末永くお付き合いのほどよろしくお願いいたします。