京都の蛍
お客様との打ち合わせが終わり、駐車場に向かって歩いていたところ、水路脇で光る小さな蛍を見つけました。
コンクリートで固められた小さな水路脇で、か細い光を放つ蛍。小説「蛍川」で描かれるような“絢爛たるような蛍の乱舞”ともいかず、周囲を見渡してもたった一つの光しか見つけることが出来ませんでした。
私達「流体計画」と一緒にお仕事をさせて頂いている方に、ビオトープを使った環境教育に力を注いでおられる方がおられ、社会的使命感の下、精力的に活動をされています。蛍やビオトープなど水辺の生態系は小さなことかもしれませんが、今までに水辺が歩んできた道のり=世の中の縮図となってしまうことは、一昔前ならともかく、地球温暖化が叫ばれる今日においては容易に想像出来る話。
このように環境問題は、たとえ小さなことであっても、取り組むことこそが大きな意義を持つことばかりなのです。
本来であれば京都市街で蛍を見られたということは素直に喜ぶべきことなのかもしれません。しかし、一匹だけということが逆にいろいろなことを考えさせられる光景となりました。