建築コラム 第1回「サッシと結露」 | |||||
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まず結露とは「室外温度差」と「湿度」の2つがある条件になった場合に発生します。 |
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ではこの条件とはいったい何かと言うとそれは「露点温度」です。 |
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例えば室内の温度が25℃で、湿度が50%の快適な温熱環境の場合、室外の気温が13.9℃になると結露し始めます。 |
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以上のことから結露は室内の暖かく湿気を含んだ空気が室外側から冷やされることで、暖かい空気に含まれた湿気が 条凝縮して結露に代わることが原因と言えます。 |
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それでは具体的にどの様な対策をすれば結露が軽減できるのか考えていきましょう。 | |||||
対策1:建物自体の性能を上げる | |||||
性能を上げると言われてもどうすればいいか分からない・・・という方が多いかと思いますが、 |
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対策2:生活スタイル・設備機器 | |||||
結露の原因の1つは高い湿度の空気です。 この空気を外部に排出することが結露を軽減する1番の対策になります。 常に送風機等で室内の空気を動かす事で結露の対策もできますが、あまり現実的ではありません。 ではどうすればよいのか? それは換気することです。 えっ換気?それだけ?と思われるかもしれませんが、単純に換気するのが結露対策で一番効果的なのです。 何故効果的かというと、換気することで部屋の空気を入れ替えることができ、室内の湿気が含まれた空気と外の空気を入れ替えることで、湿度が高くなることを防ぐことが出来ます。 外気温が低い場合は室内の温度も下がりますが、湿気を含んでいる空気を外に出すというのがポイントです。 |
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では、これまでの事を踏まえての対策として現状の日本国内の事情と有効な結露対策について解説していきます。 | |||||
断熱材・サッシで断熱性能を上げる | |||||
断熱材やサッシの性能を上げる事によりお家の断熱性能を上げ、結露対策を行うのも一つの方法ですが、問題点も何点かございます。 1.入居後の対応が難しい 建築前であれば検討することもできますが、入居後であれば対応するのが非常に難しくなります。 2.コストが上がる 性能を上げるということは価格も上がって来るため建設費のコストも上がってきます。 3.日本の断熱性能が低い 日本は世界的に見て断熱性能が非常に遅れており、基準が今のところ法律で規制されていません。 また、サッシの性能を見ても世界13か国の中で最下位の13位という結果が出ております。 サッシには性能を示すU値という値が設定されており、日本のサッシのU値は6.5、最近のペアガラスを使用したサッシでも4.6という数値になります。(U値は低いほど性能が高い) 1位のフィンランドでは1.0、12位の韓国でも2.70という数値を見ると、日本がいかに世界に比べて性能が低いか お解りになるかと思います。 他国ではU値が4.6のサッシは住宅での使用が禁止となっており、この点から見ても日本のサッシでの結露対策が難しい ことがうかがえます。 |
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換気を行う | |||||
日本の現状及び物理的観点から考えても、換気を行うというのが最も有効な対策ではないかと思います。 室内の空気を動かす、湿度の高い空気を排出する、すなわち換気が最大の結露対策になります。 換気にも入居者自ら窓を開け換気する方法、機械による強制換気など様々です。 また、補助的に送風機等を設置することにより結露対策の効果をアップする事にもなります。 機械換気も種類は様々で一般的に第一種~第三種換気があります。 ・第一種換気:吸気も排気も機械で行う換気方法 ・第二種換気:機械で吸気を行い、自然に空気を排気させる方法 ・第三種換気:機械で排気を行い、自然に空気を吸気させる方法 日本の住宅では、圧倒的に安価ま第三種換気が支流です。 元々はシックハウス対策の一部としての24時間換気がスタートでした。 しかしながら現実24時間換気されている事はほとんど見受けられません。 それは何故か? 理由は1つです。 外部の空気を外壁の吸気口(孔)から取りこむ為、冷たい空気が入ってくるためです。 そのため、換気不十分で結露のリスクが高くなっていきます。 その点を考慮しますと、第一種換気(吸気・換気を機械で行う)で熱交換が出来る全熱交換器が理想的です。 当然機械コストは上がりますが 10年単位のランニングコストを考えますと価値はあると思います。 |
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結露対策としての有効な一般知識を簡単にまとめてみました。 最後になりますが結露しない家の四大要素とは? |
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断熱・遮熱・気密・換気 | |||||
つまり、クーラーBOXのような家づくりが必要ですが、 その中の一番の元の空気中の湿度対策そしての換気の重要性を紹介しました。 |
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湿度を制する者は結露を制すでした。 | |||||