世界遺産
【世界遺産】
先日
イコモスから富岡製糸場を世界遺産に!
という登録勧告が出されたそうです
イコモスとは
世界遺産を所管するユネスコの諮問機関で
今までそのの勧告が不採用となった事はありません
しかも、ほぼパーフェクトな勧告内容だったため
6月にドーハで開催される
ユネスコ世界遺産委員会での登録決定は
間違いないようです。喜ばしい事ですね(笑)
私達の世代では
日本の近代化の象徴として
官営の富岡製糸場が教科書に登場しました
学校で見せていただいた
ああ、野麦峠などの映画からも
当時の状況を垣間見ることが出来ます
明治5年に操業を開始した富岡製糸場ですが
当時世界的に見ても
最大規模であったこの官営工場
実は、現代に続く技術立国日本
の繁栄の原点と言っても過言でないような
国家的一大プロジェクトだったのです
江戸末期の鎖国政策からの転換
明治政府は富国強兵・殖産興業を
重点施策として急激な近代化を進めます
中でも生糸は時に輸出総額の7~80%を占める
主要な輸出品目であったため
更なる活性化をめざし
『生糸の輸出振興と品質向上』に力を注いだのです
諸外国から外国資本による
製糸工場建設の打診もありましたが
明治政府はあくまで国内資本にこだわります
なによりそれが日本の産業発展の基礎となると考えたからです
そしてこのエピソードが
欧米列強の外国資本侵入を防ぎ
その後の独自の近代化へと続いたと言われています
模範工場の基本的な考え方には
1:西洋式の製糸器械を導入する
2:外国人を指導者とする
3:全国から工女を募集し伝習を終えた工女は出身地へ戻り器械製糸の指導者となる
という3つがあったそうですが
私自身はこれを見て
明治政府のなりふりかまわぬ
覚悟のようなモノを感じてしまいました(笑)
同時に今の政府や企業家、はたまた国民に
決定的に忘れ去られているなにかが
在った様にも感じています
富岡製糸場もルーツの一つとして
日本は技術立国として歩んできました
でも、私達の廻りの建設現場でさえ
その技術が急速に失われつつあります
工業の世界ではどうなのでしょうか?
伝匠はきちんと行われているのでしょうか?
とてもとても心配です
ものづくりの現場は
いつの時代も泥臭いものなのです(笑)
(BOSS)
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