構造のお話
【構造のお話】
大震災以降
お客様のご要望の中に
耐震性という重要なファクターが
登場してきました
むろんそれまでも
大きな地震が起こるたびに
要望は高まりを見せるのですが
3・11の大震災以降は
要望と云うより
むしろ必須の項目として
認識が深まって来ているように感じています
今日の写真は
木造住宅で一般的な
構造補強の方法を撮影したところです
梁と土台と柱を斜めに結ぶ木
この木を
筋かい、と呼びます
トラス構造と言う
三角形を基本とする形で
建物の強度を増していきます
日本の建築基準法において
木造住宅の耐震性は
このトラス構造を使う壁が
一軒の家に何か所設置されているか?
によって決まってきます
大変残念なのですが(笑)
HABITAなどの太くて大きな構造材は
全く計算には入れてもらえないという現状なのです
柱の大きさや梁の大きさが
住宅の強度に全く関係ないとされてしまうとは
なんだか不思議なお話ですね(笑)
そして二枚目の写真が
その筋かいの入った壁と同じく
強度を持たせた耐力壁と呼ばれる構造住必要な壁
細かいピッチで
釘が打ち込まれているのがお分かり頂けると思います
検査官の方などは
この釘のピッチなどもすべて
細かくチェックしてくださいます
荒っぽくお話すると
建築基準法を満たす強度が耐震等級1
その1.25倍の壁量で耐震等級2
1.5倍の壁量で耐震等級3という具合です
耐震性能を上げようとすると
壁の量が増えていくため
空間の広がりなどが少し制約されたりするのも
この為なのです
弊社における設定は
全戸耐震等級2をクリアする基準で設計しています
これは長期優良住宅の認定条件と
同じ基準となりますが
実際の申請をして
性能評価を受けるには
それなりの費用が発生し
お客様のご負担が増えることにもつながるので
ご希望いただいたときのみと
させていただいています
HABITAで家づくりするとき
耐震等級2基準を満たしながら
かつ5寸の柱や梁を使う
一体どのぐらいの強度が出ているのか?
我がことながらすごく興味があったりします(笑)
(BOSS)