過ぎたるは及ばざる如し
【過ぎたるは及ばざる如し】
最近、知り合いの方のお会いしたとき
お声掛けいただく事が増えてきました
『フェイスブック楽しみにしているよ!』
すごく恥ずかしいのですが
めちゃくちゃうれしくもあります
『やったー!』ってなぐらい・・・(笑)
ブログ中心に書いていた頃は
息子のシュールな一言、を題材に
『巨匠りんたろうシリーズ』
などと銘打ち
楽しく遊んでいたのですが
これが秘かに人気シリーズとなり
今でも時々『また書いてね』などと
リクエストまでいただいたりします
でも、残念なことに
中学生にもなり
羞恥心という呪縛に取り込まれた息子の警戒は激しく
とんとおもしろいことは言ってくれなくなったのです(笑)
ほんとに残念!
今日は土曜日なので
一年と少し前に書いたブログから転載することにします
丁度受験勉強真っ盛りの頃
珍しく馬力を出して
頑張っていたのが無性に懐かしかったので(笑)
建築の話とは全く別で恐縮なのですが
ご興味をお持ちいただける方は
どうぞご覧になってくださいませ(感謝)
えっ、バレました?・・・
そう慢性的なネタ不足なんです(笑)
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『巨匠りんたろうシリーズ』
久々の登場です
毎日、苦労しながら書き綴るブログですが
実はこのコーナーが一番人気がありました
でも、大きくなり、そして
ブログネタにされていることを勘づかれ
すっかり警戒されて
最近、私の前では
あまり面白い事を言ってくれなくなってしまいました(笑)
いつまでもかわいいままでいて欲しい
親心的には、ちょっと残念な気持ちです
すくすくと育った、りんたろう
春からは中学生になります
運動には興味が無く
勉強にも全く興味が無い
『いったいどんなことに興味があるんや?』
と尋ねたら
『うーん、そうやなあ、、、レゴのプロになろかな?』
と真顔で答えるような、のほほんとした少年でした
夏が終わる頃だったでしょうか
そんな、りんたろうに突然の変化が・・・・。
それは、お姉ちゃんのクラブの試合の応援に
学校についていった時の事でした
お姉ちゃんの通う学校は
勉強ももちろんなのですが
運動にもかなり力を入れている学校です
グラウンドには青々とした芝生が張られ
競技の環境としてはピカイチの環境でした
その足触りの良い芝生を踏みしめながら
りんたろうがボソッと一言
『ぼく、この学校に決めた!』
スイッチが入った瞬間でした
ただ、いかんせん
親として切なかったのは
その成績です
お姉ちゃんの学校に入ることのできる成績が10点とすると
当時のりんたろうの成績は。きっと3点ぐらいだったのではないでしょうか
なんとか傷つけずに
思いとどまらそうと
あの手この手で説明するのですが
当人は素知らぬ顔
一向におかまいなしなのです
母親に頼み込み塾にも通い始め
勉強することの面白みを見つけたようでした
そんな子供の姿を見るにつけ
結果がどうあれ
無謀な挑戦であっても
応援したくなるのが親心だったのです
世間のガンバル受験生たちの審判の日
センター試験と同じその日に
りんたろうのチャレンジもやってきました
ここまで来たら
人事を尽くして天命を待つ、と言ってあげても良いと思います
実はここまでがプロローグで
やっと巨匠シリーズの始まりです
長い前置きでスイマセン
そんな理由から
結構がんばって勉強していたりんたろうでした
この日は
各学校の過去問題を熱心に解いています
本人いわく『国語が重要やねん!』
得意の教科を集中的に勉強したときの事
『プリンセストヨトミ』や『鴨川ホルモー』でおなじみの小説家
万城目学さんの『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』からの出題だったのですが
このお話が動物の死を題材とした
切なさいっぱいのお話なのです
かのこちゃんという人間に飼われている
元きままな野良猫のマドレーヌ夫人
そのマドレーヌ夫人が
心を許して一緒に暮らした
犬の玄三郎(旦那さんという設定です)を飼い主一家と共に看取る
という悲しいストーリーなのです
調子よくどんどん過去問題をこなしていったりんたろうですが
突然その手がぱったりと止まりました
問題文を読み込んでいるのかと思いきや
その背中が震えています
見てみると大粒の涙をボロボロこぼしています
そしておんおん声を上げて泣きながら一言
『あかん!ずるいわ、、ただでさえ点数取られへんのに
こんなん出てきたら、問題解かれへん・・・・・(涙)』
神様、お願いです。動物問題だけは勘弁してやってください!
(文責:山田英樹)