軒の話
【軒の話】
写真のバルコニー
上に被ってきている屋根部分を
『軒』(のき)と言います
バルコニーの上でなくたって
流れに沿って
そのまま突き出る部分が軒
鼻先に樋(とい)が付く部分と言った方が
わかり易いかもしれません
弊社ではこの部分を
可能な限り低く設定するようにしています
あきらかにその方がどっしりと
家らしい家になると考えているからです(笑)
だから写真のお宅でも
ぐっと低く構えています
かっこいいでしょ!(笑)
昔の家は
やはりこの部分が低い設定の建物が多く
それが町屋の景観づくりにつながっています
夏場の不必要な太陽の熱を
必要以上入れない為にも有効で
やみくもに
背の高い建物が良いわけではないと
示しているのではないでしょうか?
京都市の景観条例でも
60センチなどと軒の出が規定されています
この条例に四苦八苦する工事業者は多いのですが
軒やケラバの出がある事
それ自体は、建築学的には喜ばしい事なのですね
軒の出とその高さ
地味な話ではありますが
これからもこだわっていきたいと思います(笑)
(BOSS)