儀式
京都らしい町屋のリノベーション工事が始まります
写真は
天井のほんの一部分だけ
ポンと穴を開けたところです
実は、着工までは
少し時間があるのですが
施主さまに詳しくお話を伺うと
大殺界に入るまでになんとか着工を、とのご希望をお持ちでした
実際に住まれる息子さんは
『全く気にしない』と力強く言ってくださったのですが
気の弱い私は
意外とそういう事は大事に考えるタイプなので
お母様とご相談し、形ばかりの着工の儀式です
とは言っても
自分たちだけで
小さな台の上に置いた
お酒とお塩に向かって柏手を打つだけですから
しごく簡単なモノ
本職の神官さんが見たら怒られるんではないでしょうか?
でも、不思議とお母様は安堵の表情です
きっと、気になっておられたのでしょうね・・・・。
一般的には
『してもしなくてもどちらでもよいような事』
に対しては時間を使わない、風潮があるように思います
(特に我々の業界)
でも、私自身はなるべく
『してもしなくてもよい事だけど、したほうが気持ちがいい事』
に関しては行うようにしています
今回のように
ほっとした表情を見てしまうと
なおさらその気持ちが強くなりました
実は、ほとんどのお客様が
ご希望をぐっと心にしまわれてたりします
何度も経験することが無いため
『こんなこと言ったら、気が悪いのではないか?』とか
『素人の考えで、笑われるのでないか?』などと
遠慮しておられることがほとんどかもしれません
私達のするべき仕事は
そんな想いを少しでも多くくみ取り
実現に導く事、
それがプロの矜持だと思います
『覚えててくださったんですね、ありがとう』
との温かいお言葉
めっそうもない
こちらの方こそ、ありがとうです
さあ、がんばって
なるべく昔の形を復活させよう!
完成は4月末
また、皆さんにお知らせしたいと思います
(文責:山田英樹)
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