日本的地震への備え
一昨日も大きな地震がありました
聞くところでは
東日本大震災の余震だそうですが・・・・。
ここからしばらくの間は
平安時代に続いて
地震活動が最大限に
活発になる時期なのだそうです
でも、そんなこと言われても・・・。
と思ってしまうのは私だけでしょうか?
天災である以上は
だれにも責任は問えないし
そもそも問うつもりもありません
でも、もう少し
地に足をつけた
そして長い目で見た防災への『心』の備えを
啓発していくことが重要なのでは?と思ってしまいます
地震が起こったら
政府もメディアも
なんか右往左往しているように感じてしまいます
あおるだけ、あおるから
反響は大きいけれど
のど元過ぎればに陥りやすいし・・・・。
実は阪神淡路大震災以降
日本の建物はどんどん耐震性が上がっていきました
東日本大震災のような
けたはずれのエネルギーの地震に対しても
倒壊家屋が比較的少なかったのは
そんな要因もあったと思います
でも、感覚的には
まだまだ、ぬるい!
そこに関しては
法整備などを進めて
耐震等級3程度が必須とするなど
ドラスティックに取組んでも良いように思います
命に直結する部分ですから・・・・・。
耐震のお話し
我が社にご相談に来られるお客様も
非常に関心が高い部分です
ただ、一般的にはわかりにくい部分であるだけに
よく訳のわからない
高額な商品(工法)が多い事も事実です
今日はそんな中
我が社が採用を決めた制震ダンパーをご紹介します
商品名が『αダンパーExⅡ』
仰々しいのでアルファダンパーと呼びましょう
振動の計測器メーカーの
トキワシステムという会社の製品なのですが
見た目に小ぶりな小さな筐体の商品です
制震商品というのは
大きなボディのものも多く
そういう商品は概ね高コストになる傾向があります
弊社がこの商品が良さそうだと考えた理由
もっとも大きかったのがそのコストです
大体ですが家一軒当たりで
30万円~50万円程度でおさまります
それとこの商品が制震(せいしん)に
効果を発揮する商品であったこともその理由です
耐震と制震とはどのように違うのか?
耐震とは字のごとく
大きな揺れを耐えることにあります
構造体そのものの強度を増して
地震の揺れにも建物が崩れない強度を確保します
ただし、家は壊れないけれど
揺れが減免できるわけではないので
中の家具などはダメージを受けます
それに対して制震というのは
油圧ダンパーや・減衰ゴムなどを活用した制震装置で
地震の揺れエネルギーを
吸収しようという考え方です
ただし、構造的に強度を増すわけではないので
制震的な機器だけに頼ると
地震に耐える力に不安が残ります
そうなんです、結局どちらが良い
と比べられるものでは無かったのです
私たちの考え方としては
在来技術によって耐震強度を
等級3程度まで引き上げ
それに加えて制震ダンパーを採用することで
建物の受けるダメージを
最大限に減じようと考えたわけなのです
日本列島
大昔から何度も大地震に見舞われてきました
台風や水害
火山の爆発など
自然災害の多さはいうまでもありません
でも、そんな災害に見舞われるたびに
先人は立ち上がってきたのです
自然と共生することにより
辛抱強くくじけず
大地の恵みに感謝を重ねる
粘り強い国民性を育んできたのです
そんな国民性には
抗う事の出来ない巨大な災害に
まっこうから力勝負を挑むより
したたかにその力を逃がして耐える
というような考え方の方が
最も適しているのではないかと考えています
皆さまはどのようにお考えでしょうか?
(文責:山田英樹)
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