デザインの力
お客様とお話しているときに
しばしば、『良いデザインとは?』というお話になります
これに関しては
定義が違う事なので
正解というものは存在しませんが
それでもデザイン好きな人たちの間では
議論が起こるものなのでしょうね
私自身は
『時間の経過にも陳腐化しないもの』
という定義を大事にしています
例えて言うと
初代ポルシェ911のデザイン
1963年に27歳の
フェルディナンド・アレキサンダー・ポルシェ
の手により世に出たデザイン
50年後の現在でもそのデザインからなる系譜は
脈々と続いています
一目でポルシェとわかるそのデザインが
商品のロイヤリティーを
引き上げ続けている良い例です
おもしろいのが
同じ形に見えているのですが
旧型と新型を2台並べてみると
そのディティールが全く異なっていることがよくわかります
ヘッドライトの部分など
『カエル顔』の愛称通り
特徴的なファニーフェイスはかわらないのですが
全くと言っていいほど
角度が違うのです
現代のカエル顔は
空力を考えたあげく、ぐぐっと傾斜が大きくなっているのです
細かい部分を見ると
全く別物なのですが
全体的には誰からもポルシェとわかるデザイン
私自身はこんな部分が
デザインの持つ力であり凄みなのだと考えています
フェルディナンド・アレキサンダー・ポルシェ
また一人、素晴らしい20世紀の傑物がお亡くなりになりました
謹んでご冥福をお祈りいたします