希望の果実
真っ赤なイチゴ
宮城県は亘理郡、山元町から送っていただいたものです
昨年3月11日に発生した大地震と
それによって引き起こされた津波によって
すべてが流されてしまいました
家や車
農機具やビニールハウス
そして人命さえも、、、
素朴ながらも平穏な暮らしが
一瞬にして
根こそぎ奪われてしまったのです
地面には津波によって運ばれたヘドロと瓦礫が積もり
丹精込めて育んだイチゴハウスの見る影もありません
壊滅的な被害を受け
生活の糧を奪われたイチゴ農家にとって
残された道は廃業しかありませんでした
精も根も尽き果てて、、、
そんな状況のなか
ひとりまた一人と全国からボランティアが集まってきました
なぜだかわかりませんが
彼らは懸命に働きます
汗だくになりながら
ヘドロにまみれて、、、
いつ終わるかわからない
途方もない作業なのに、、、
彼らは一様に口にするのです
「何も出来ませんが、頑張って下さい。 また、来ます。」
そして夜行バスに揺られて帰っていくのです。
支援の輪は徐々に広がっていきます
ボランティアの人々が次から次へやって来るのです
いつしかイチゴ農家の人々の心に
希望がわいてきました
「もう一度、イチゴを作れるかも、、」
「いや、作らねば、、、」
ひとりひとりの人間は本当に弱いのですが
多くの人に支えられる事で
希望を見いだし
勇気を持ってまた立ち向かうことが出来る
そんな素晴らしい生き物なのだと思います
今まで食べたなかで、一番甘いイチゴです
岩佐さん、これからも頑張って下さい
いつまでも応援しています