とあるお引っ越し
冬の始まりの日曜日
とあるお引っ越しに立ち合わせていただきました
私達の仕事は
主に新築やリフォームなど
お客さまの大事に住まわれる
住宅にかかわる仕事です
ひとつひとつの建物は
お客様にとって
財産であると同時に
思い出の場所でもあるのです
特に建替えの時などは
思い出のいっぱい詰まった建物を
ガンガン壊してしまう訳ですから
これはまたこれですごく荒っぽい話なのです
寂しさのあまり
涙を流される方も少なくありません
今回も二世帯での建て替えを決意されたお母さま
荷物整理の手も滞りがちでした
それも、当然の事
20代で嫁ぎ
二人の娘を育て、そして嫁がせ
舅を看取り、主人を野辺の旅へ送り
気がつけば50年
それでも、えいっ!とばかりに思いきられて
引越しに没頭されます
この寂寥感ばかりは
私達のお手伝いでどうこうできるものでもないのが
もどかしくて、もどかしくて・・・・。
しかし、女性は強い
翌日になるとケロッとして
お友達たちとの井戸端会議に出かけて行かれました
寂しさはありつつも
前を向いて進んでいく
やはり、母は強し!という事なのですね
私達もそんな大きな想いを少しでも大切に受け止めて
仕事をしていきたいと思います