ジハードの意味
東京都豊島区の大塚モスクです
今日はこの大塚モスクを拠点に活動されている
日本イスラーム文化センターと言う、とある組織の
誰にも真似のできない
被災者支援活動をご紹介したいと思います
写真の建物は
いわゆるモスクで
ムスリムの人たちにとっての教会と言える場所です
かつての911の時などには
ニューヨークの街でいわれのない理由から
排斥運動が高まったりしたことなどもあり
日本人にとっても
なじみのある場所とは言い難い印象があります
ただ、今回のニュースに触れ
そんな考えが
まさしく偏見なのであると
恥ずかしい思いに駆られています
ジハードと言う言葉
日本ではよく聖戦と訳されています
この聖戦という言葉
テロや日本の特攻隊を連想させるような
少し怖い印象を持っている人も多い事でしょう
ムスリムの方に聞くと
この訳そのものが
大いなる誤解のもとになっているようです
イスラーム文化センターの人達が
始めて被災地を訪れたのは
3月15日の事でした
まだ、誰もが津波のショックから立ち直れずに
そして原子力発電所が大爆発すると言う
ショッキングな映像に釘づけになっている頃の事でした
それ以来彼らは実に96回も現地を訪れています
支援物資の搬入から始まった彼らの活動は
やがて炊き出しにうつり
それは仮設でのコミュニケーションの機会を創出するという理由で
現在も続けられているそうです
96回現地に行った団体
そんな団体があったんですね・・・・。
たった2回、現地に行っただけで
知ったような気分になっている自分自身を
少し恥ずかしく感じています
江名小学校での最後の炊き出しの際の事
すっかり顔なじみになった
日本イスラーム文化センターのシディキ・アキール会長の元に
子ども達が『おじいちゃーん!』と集まってきます
そんな光景にもう説明はいらないでしょう・・・・。
ジハードと言う言葉
本来は 『奮闘努力する事』 を意味するそうです
そう、フーテンの寅さんの歌に出てくるアレです
日本イスラーム文化センターの方は言います
『聖戦というのは一部の人の小さなジハード』
『これは本当の意味でのジハード。とても大きなジハードです。預言者がおっしゃったやるべき事なのです』
心から敬意を表したいと思います