被災地を訪問して:3
7月17日、二日目の作業です
実は作業内容は当日にならないとわかりません
毎日地域のボランティアセンターで
住民ニーズとボランティアの数などを
勘案しながら割り振りがなされます
ハードな作業もあれば
さほどでもない作業もある
とまあ、そんな感じです
前日のまずまずハードと思われる側溝掃除の余韻が
体のあちこちに残っていました
恥ずかしながら密かに、ソフトな作業、ソフトな作業
と心の中で口ずさんでおりました
その甲斐あってか
本日の作業は、イチゴ農家さんのお手伝い
昨日ほど単調でもなく
もしかするとずいぶん楽な作業かも・・・・ヤッター!
山元町はイチゴの産地です
小さな町に116軒のイチゴ農家があります
仙台イチゴ、亘理イチゴとして東北随一の産地です
宮城県の開発した『もういっこ』というブランドは
近年ぐんぐん人気を伸ばしてきただけに
今回の被災が悔しくてなりません
良いお話も聞きました
最初はすべてのイチゴ農家さんが
『もうだめだ』とあきらめておられたそうです
そりゃそうですよね
見渡す限りのイチゴハウスが
すべて津波に飲み込まれ
すべて塩をかぶり
農機具もなにもかもずたずたに引き裂かれた訳ですから・・・・。
そんななかボランティアが数多くイチゴ農家のお手伝いに訪れ
少しずつ少しずつ復旧のお手伝いをしているのです
そんな名も知れない
人達の気持ちに動かされ
一軒、もう一軒と復興への決意を固めていったのだそうです
現在8軒の農家さんが再生を決意しておられるとのこと
まだまだ増えてもらいたいとのお話でした
菊池さんというイチゴ農家さんのお手伝い担当となり
立派な農家造りのお家を訪ねます
1階はすべて水没したそうですが
すこしづつ修繕し現在もお住まいになりながら
いちご畑の復旧にあたっておられます
そのお宅の前でも
作業の割り振りがありました
我々の作業内容はなんと
ビニールハウス内の泥出し・・・・。
またもや泥出し、全く楽ではありません・・・・。
ハウス内に入り泥を掻こうと作業に入ります
しかしビニールハウス内はとんでもなく暑く
10分と作業することができません
おそらく5,60度ぐらいはあるでしょうか
例えるならサウナ風呂の中で作業するのと
全く同じような条件でした
学生のボランティアの皆さんは
やはり元気ですが
寝不足と筋肉痛と二日酔いを抱えた
47歳はあまり元気ではありません
むしろグロッキーに近い状態で
若い皆さんにずいぶん気遣っていただきました
今回の仙台行きで最も強く感じた事があります
若者たちの目の輝きというのでしょうか
本当になかなか大したものなのです
47歳にはあまりにも過酷なスケジュールや
ツアーの内容ですが
彼らは口々に至れり尽くせりだと言います
そして、お弁当をおにぎりに替えて
もっと被災地を支援せよ、とまで言うのです
この国もまだまだ捨てたものではないな、正直な感想です