被災地を訪問して:1
宮城県山元町の常磐線、山下駅の風景です
今回訪れた場所の中で
なぜか一番せつない風景で
写真に収めねばいられない気持ちになりました
線路は果てしなく雑草で覆われ
復旧のめどもまったく立っていません
東京から宮城県内まで350kmに渡る路線
ほとんどが沿岸部分
福島県では原発から1kmと離れていない
ところを走っています。
昔、NHKで放映された
未来少年コナンというアニメに出てくる
のこされ島のようなイメージと書くと
ピンと来る方もいらっしゃるかも知れません
コナンというアニメも
核(設定ではそれよりも怖いものとなっていますが)戦争後の不毛の土地
が舞台となっていますが
まさしく今回のフクシマの事態そのものだと感じてしまいました
線路を挟んで右側が海側となり
山元町でも最も被害が集中した場所です
1万7000人ほどの人口の街で
死者不明者合わせて700人以上の方が
犠牲になっているとの事
遠目には本当にのどかな風景に見えるのですが
左側の被害が少なかった地域でさえ
現在もひとが住めない状態で、まさしくゴーストタウンとなっています
写真は駅前にある電話ボックスです
身長ほどの場所にくっきりと津波の爪痕が・・・・。
平和な町を突然襲った地獄のすさまじさ
私の歩いた場所、すべてで
身長をも越える黒い水がおしよせてきた・・・。
車の走るほどのスピードでその壁が迫ってくる・・・。
そんな風に考えると
その光景の恐ろしさがよく理解できます
ありえない現実の前に
人間の無力さが悲しすぎます