ガスで発電?
今年の夏の電力需要に関して
危機が叫ばれています
東京電力管内であったとしても
私自身は心配していませんが・・・・。
まあ、それはさておき
なぜ、夏の電力が足りなくなるのか?
それは、ズバリエアコン用の電気が足りないという事のなのです
エアコンは内蔵される
コンプレッサーという装置で
圧縮と膨張を繰り返し
温めたり、冷やしたりする機械です
そのコンプレッサーを動かすのに
かなり大きな電力(動力)が必要となるのです
GHPと呼ばれる装置、聞かれた事はありませんか?
ガスヒートポンプ、
わかりやすく説明すると
コンプレッサーを動かす力を
ガスのエンジンから得ようという装置です
ずいぶん前から実用化されているのですが
近年ずいぶん電気の機械に押されて
影が薄くなっていました
それが大震災以降に一躍脚光を浴びています
写真は三洋電機が発表した
太陽光発電とGHPを組み合わせた
ソーラーリンクエクセルという新商品です
太陽光発電の安定しない電気を
ガスエンジンで補おうという画期的な機械です
高圧受電の事業所は
かなりのデマンド削減効果が見込めそうです
以下5月9日朝日新聞記事からの転載です
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三洋電機は太陽光発電と発電機能付きガスヒートポンプ(GHP)エアコンを連携した空調・発電システム「ソーラーリンクエクセル」を完成した。日射量の影響を受ける太陽光発電の出力変動をGHPの発電量を調整することで補い、安定した電力供給を可能にした。大阪ガス、東邦ガスと共同開発したもので、価格は20馬力のGHPと4キロワットの太陽電池の組み合わせで600万―750万円。ガス会社ルートなどで学校や商業施設、工場への納入を目指す。
大規模施設などで商用電力の受電量を抑制するニーズに応える。16―20馬力のGHPと2キロ―4キロワット級太陽電池の組み合わせで4キロワットの電力を常時供給。施設が必要とする電力や空調規模に応じて複数セット設置する。
発電機能付きGHPは空調向けに使うガスエンジンの余力で発電している。発電量の確保を優先した運転制御も可能。出力変動の幅が大きい太陽光発電の出力推移を、GHPが監視しながら自らの運転を制御することで空調機能と安定した電力供給を維持できる。
GHP室外機のインバーターを太陽電池も共用する。パワーコンディショナーが不要なほか、系統連係を一本化でき手続きも簡素化が可能。三洋電機の加西事業所(兵庫県加西市)で2010年から実証試験を進めてきた。
三洋はGHPのシェア首位。国内市場は10年度に約1万6000台規模で、近年は年1―2割の減少傾向だった。しかし最近の電力供給不安を背景にしてエネルギー効率が40%以上と高いガス式空調は再び注目が集まる。12年にも、さらに高効率なGHPに対応した商品の投入を予定する。